幼少期に心臓手術を受けた方へ

― 昔、手術を受けた心臓と、これからも元気に過ごすために ―

「治った」と思っていても、定期検診が必要な理由

幼少期に心臓の手術を受け、その後、特に症状もなく日常生活を送ってこられた方の中には、「もう治った」と感じている方も少なくありません。 しかし、症状がなくても、成人期以降も心臓の定期的な専門検診が必要であることが分かっています。

今は元気だからこそ、一度専門医に相談してみませんか。

幼少期に心臓の手術を受けた経験がある方は、健康診断のつもりで、成人先天性心疾患(ACHD*)に詳しい専門医に相談してみましょう。
* Adult Congenital Heart Disease

思い当たることはありませんか?

先天性心疾患と成人先天性心疾患(ACHD)

先天性心疾患は、生まれつき心臓に障害を持って生まれてくる病気です。心臓そのものの形や構造が正常に発達していない場合や、肺動脈や大動脈といった、心臓から血液を送り出す大きな血管に異常がある場合など、その種類や重症度はさまざまです。
中でも、生後間もなく、心臓の右側のポンプ室(右心室)から血液が送り出される出口部分(右室流出路)に対して外科手術が必要となる先天性心疾患はいくつか知られています。その代表的なものの一つが、ファロー四徴症です。

ファロー四徴症とは、心臓の右側と左側のポンプ室(心室)の間に穴が開いていること、心臓と肺をつなぐ通路が狭いこと、全身へ血液を送る動脈(大動脈)が通常より右側に位置していること、そして心臓の右側のポンプ室(右心室)が厚くなっていることという、4つの心臓の障害が同時に起こる状態を指します。
同じく右室流出路に関係する先天性心疾患には、肺動脈閉鎖症や両大血管右室起始症といった病気もあります。肺動脈閉鎖症では、肺動脈弁に異常があり、本来開くべき弁が開かなくなるため、血液が十分に肺へ送られず、酸素を取り込むことができません。
また、両大血管右室起始症では、肺に血液を送る主肺動脈と、全身に血液を送る大動脈の両方が、心臓の右側のポンプ室(右心室)につながっており、通常とは血液の流れが大きく異なります。

これらの先天性心疾患をもつ方は、小児期に手術や治療を受けることで成長し、成人期を迎えることが可能になりました。その一方で、成人期には、小児期とは異なる心臓への負担や、術後遠隔期に特有の変化が生じることがあります。そのため、先天性心疾患をもつ方が成人期以降も適切な医療を受け続ける状態を、成人先天性心疾患(ACHD)と呼び、専門的な診療体制のもとで経過をみていくことが重要とされています。

幼少期の術後、気になる症状

ファロー四徴症など、幼い頃に心臓の手術を受けた方は、心臓の状態が少しずつ変化していても、機能が低下した心臓の状態に身体が慣れてしまっているため、変化を症状として感じにくいことがあります。
以前より疲れやすくなった、階段の上り下りがつらくなった、動悸や脈の乱れを感じる、めまいや立ちくらみがあるといった変化は、年齢や体力の問題と思われがちですが、心臓に負担がかかっているサインである場合もあります。

幼少期の術後、気になる症状
幼少期の術後、気になる症状 幼少期の術後、気になる症状

健診や他の病気で偶然見つかるケース

実際には、特に困った症状がなかった方が、会社の健康診断や他の病気の検査、妊娠・出産を考えた際の受診をきっかけに、心臓の変化を指摘されることも少なくありません。

心臓の専門検診の大切さ

心臓の専門検診は、症状が出てから受けるものではありません。
心臓の状態が良い時に、良いタイミングで治療を受けるために、現在の心臓の状態を詳しく確認するためのものです。
今は元気だからこそ、一度、成人先天性心疾患の専門医に相談してみましょう。

心臓の専門検診の大切さ
LINEのアイコン

心臓弁膜症チャンネル
LINE友だち登録はこちら

日本メドトロニックのWEBサイトから移動しようとしています
外部サイトに移動するリンクがクリックされました。続行すると、日本メドトロニックのWEBサイトから外部サイトに移動します。

日本メドトロニックはリンク先のサイトの内容およびリンク先サイトの利用(商取引およびトランザクションを含む)については一切の責任を負いかねます。リンク先サイトの利用については、そのサイトの利用条件が適用されます。